彼氏との同棲を解消する事になったけど、出て行くにもお金が心配。
どうしよう?
彼氏からの一方的な同棲解消。これって慰謝料は請求できないの?
同棲中に立て替えた分や貸したお金ってどうなるの?請求したら取り返せるのかな?
彼氏との同棲解消。精神的にも参ってしまいますが、お金の面での心配もありますよね。
まずは部屋を解約して、引っ越して、となると色々とお金がかかります。
更に納得できない同棲解消の場合は、慰謝料は請求できないの?と思ってしまいますよね。
そこで今回の記事では、
- 同棲解消してすぐに必要になるお金は
- 一方的な同棲解消で慰謝料は請求できるのか
- 慰謝料以外に請求できるお金はあるか
- 確実にお金をもらうためにできること
こちらの順番でご紹介していきます。
同棲解消ですぐ必要になるお金は?
同棲解消となると、今まで生活してきた部屋から出なくてはいけません。
それに伴い、新しい生活の準備もしなくてはいけないですよね。
同棲解消ですぐに必要になるお金にはどんなものがあるのか、ご紹介していきます。
賃貸物件の退去費用
まずは管理会社や大家さんに部屋から退去する事を伝えなくてはいけません。
そして残りの家賃や違約金、敷金を払っていない場合は修繕費用なども支払う事になるでしょう。
退去するには、これらを2人で支払わなくてはいけません。
けれどもこれは、2人共が退去する場合。
もしどちらかがしばらく住むのであれば、また違ってきますよね。
退去費用の精算方法や、家賃の負担について話し合う必要が出てきます。
どちらかだけが損をするような事のないよう、しっかり話し合っておきましょう。
家具や家電の費用
同棲を始める時に自分が持ち込んだ家具や家電製品は、もちろん自分が持ち出せば良いですよね。
けれども同棲中に2人で購入した家具や家電がある場合は、分配方法を話し合う必要があります。
そして分配されなかった家具や家電は、1人暮らしになるなら自分で購入しなくてはいけません。
その分も、費用としての計算に入れておきましょう。
次に住む賃貸物件の初期費用・引っ越し費用
部屋から退去しなくてはいけないので、まず引っ越し費用がかかります。
荷物の量や引っ越す距離、時期により値段は変わってきますが、3万~10万程度はみておきましょう。
そして実家に帰るのでなければ、次に住む物件の初期費用がかかります。
同棲を始める時とは違って全てを自分で支払わなくてはいけませんから、なるべく抑えたいですよね。
敷金礼金0円、家具付きの物件や礼金が返ってくる物件などを探せば、費用を抑える事ができます。
有名なのは
急に出ていかなければならない人は、通常の賃貸への引っ越し以外の方法もあることを確認しておきましょう。
一方的な同棲解消で慰謝料は請求できるの?
一方的に「別れよう」「同棲を解消しよう」と言われれば、納得いきませんよね。
それも彼氏に、別の好きな相手ができた、などの身勝手と思える理由なら尚更です。
一方的に同棲解消を決められた場合、慰謝料は請求できるのでしょうか?
請求できるのは婚約者や夫婦である場合
残念ながら、ただの『恋人同士の同棲』であれば、慰謝料の請求はできません。
請求するには、婚約者や夫婦、内縁関係である必要があるのです。
同棲は、例え恋人同士であっても『ただ2人で共同生活をしていた』という事でしかありません。
これは、恋人同士が別れる場合と一緒です。
一方的な同棲解消だったとしても、それだけでは慰謝料請求は無理、という結論になります。
婚約者である事に証明は必要?
では婚約者や内縁関係にあったというのは、どうやって証明するのでしょうか?
婚約の証しと言えば、一般的には婚約指輪ですよね。
ですが慰謝料請求のため婚約者と主張するのに、婚約指輪は必要ありません。
この場合の証明で大切なのは、「2人共が結婚するつもりであった」という事。
3年も一緒に暮らしていれば、婚約者や内縁の妻と同等であったとみなされる例も多いです。
けれども実情どうであったかの確認は、その恋人同士によって異なるので確実ではありません。
他には、2人の間に子供がいる、片方が働き片方が家事に専念する、等であった場合です。
これは、事実上の夫婦であったと判断されやすいでしょう。
そして近所の人が夫婦と認識していた、という場合も、内縁関係にあったとみなされます。
慰謝料を請求したいなら証拠が大事
「慰謝料を請求できそう」「慰謝料を請求したい」となった場合には、証拠が必要になります。
例えば友人に2人で「結婚する」と言っていれば、その友人が婚約していた事の証人です。
また、メールやLINEのやり取りで「結婚しようね」などが残っていれば、証拠になります。
とにかく重要なのは、お互いが「結婚相手として同意していた」事実。
また、内縁関係の証明の場合は、「夫婦だと思っていた」という近所の人の証言でも良いでしょう。
同棲解消で慰謝料以外に請求できるお金ってある?
同棲解消の慰謝料請求は、婚約者などでなければ、証拠を残さないとできない事は、すでにご紹介しました。
では、他のお金関係ではどうなのでしょうか?
お金を貸していた場合や、DVなどを受けていた場合、手切れ金などについてお話しします。
お金を貸していた・立て替えていた場合
貸していたお金などの返済を求めたい場合にも、証拠が必要になります。
借用書が無理でも、LINEやメールなどに貸した事が記されている内容のものがあれば、証拠です。
可能であれば、彼氏からの返済意思や返済期限などが残せておければ尚良いでしょう。
お金を立て替えた場合は、それを証明する領収書やレシート、振込依頼書も残しておくようにします。
そして生活費などを出していた場合、婚約者や内縁関係であったなら、請求するのが難しいでしょう。
特に借用書もない場合、贈与とみなされてしまう事が多いのです。
DVやモラハラを受けた場合
同棲中に彼氏からDVやモラハラ等を受けていた場合も、証拠が大切になります。
心療内科や病院などを受診し、診断書を用意しておきましょう。
また、警察や女性センターに相談していたのなら、履歴が残っています。
それらも、大切な証拠です。
手切れ金
手切れ金と、先程ご紹介した慰謝料は別物です。
慰謝料は婚約者などにしか支払われないですが、手切れ金というのはまた違ってきます。
手切れ金とは、今までの愛情関係を断つ代償として相手に支払うお金。
金額の相場というものはなく、絶対支払わなくてはいけない、というものでもありません。
支払うかどうかも、相手の誠意によるところが大きいと言えるでしょう。
確実にお金を取り逃がしたくないなら専門家に相談を
同棲に伴う慰謝料や他に請求したいお金について、色々とご紹介してきました。
けれども、事情は同棲していたカップルそれぞれですよね。
似たような案件であっても、細かくは違います。
ですから同じような条件の請求が上手くいっていたからと言って、自分も成功するとは限りません。
その判断は、素人にはつき難いものです。
確実さを求めたいのであれば、専門家に相談するようにしましょう。
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「女性の先生おられますか?」や「相談だけになるんですが」などの交渉が要らなくなるのです。
請求できる可能性があるのかどうか等、気になっている事は相談だけでもしてみましょう。
同棲解消で請求できるお金について:まとめ
今回ご紹介した記事をまとめます。
- 同棲解消で必要になるお金は、退去費用、家具・家電の費用、次の物件の初期費用、引っ越し費用
- 同棲解消で慰謝料を請求できるのは、婚約者や夫婦、内縁関係にあった場合のみ
- お金を貸したり立て替えていた場合、DVやモラハラを受けていた場合は、証拠を残しておく
- 同棲解消によるお金の請求を専門家へ相談したいなら、おすすめは日本法規情報
同棲の解消には、辛さや悲しみが伴います。
それも彼氏からの一方的な解消や身勝手な理由による解消では、納得できないですよね。
そして同棲解消となれば、ご紹介したようにすぐにもお金が必要になります。
今回の記事も参考にして、彼氏に支払ってもらえそうなものは支払ってもらいましょう。
そうしてひと段落ついたなら、どうか前向きに、新しい生活を始めて下さいね。